今回は「遺伝子ダイエット」について、私の考えをお話しします。
最近、「自分の遺伝子を調べて、自分に合ったダイエットができる」という方法がよく紹介されています。
たとえば
「あなたは脂質(油)で太りやすいタイプです」
とか
「糖質(甘いもの)に気をつけましょう」など、
タイプ別にアドバイスがもらえるというものです。
なんだか、とても良さそうに聞こえますよね。
でも、私はこの方法をあまりおすすめしていません。
理由はかんたんです。
遺伝子は『体のタイプの傾向』を知ることはできても、それだけで痩せるとは限らないからです。
遺伝子というのは「生まれつきの体のしくみ」なので、一生変わりません。
でも、太ったり不調になるのは、生活習慣(食べ方・動き方・寝方など)や環境の影響がとても大きいのです。
私の考えでは、「遺伝子の影響は1割、生活習慣と環境の影響が9割」です。
たとえば「糖質は太らないタイプ」と言われた人が、甘いものを毎日たくさん食べたら…どうなると思いますか?
そう、やっぱり太ってしまうんです。
それは『今の習慣が太る原因になっている』からです。
では、当ジムでは何を見てダイエットのアドバイスをしているのか?
それは、血液です。
血液は、あなたの体の中で起きていることをたくさん教えてくれます。
・なぜ痩せにくいのか?
・なぜいつも疲れているのか?
・どんな栄養が足りないのか?
血液を見ると、そういったことがわかります。
そして血液の状態は、遺伝よりも「生活習慣」に強く影響されます。
だから私は、“今のあなた”に合わせたサポートを大切にしています。
「遺伝子を調べる前に、まずは生活を整えることが一番の近道だよ」というのが、私の答えです。
この記事が、遺伝子ダイエットに興味がある方のヒントになれば嬉しいです。