「昔より食事量は変わっていないのに痩せない」
「運動しても、若い頃みたいに体が反応しない」
そんなこと思ったことありませんか?
結論から言います。
それは体の中のエネルギー工場が老朽化しているからです。
私たちの体の中には、ミトコンドリアと呼ばれる小さな器官があります。
教科書的に言えば「糖や脂肪を酸素で燃やして、ATP(エネルギー)を作る場所」。
ATPをもっとよく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
全人類に知ってほしい『ATP』の重要性
ミトコンドリアは、よく「細胞の発電所」と説明されます。
これをもっと現実的に例えると、ミトコンドリア=エンジンです。
若い頃の筋肉は最新型の高性能エンジンが、所狭しと並んだ工場のような状態。
多少ガソリン(糖や脂肪)を多めに入れても、すぐにエネルギーに変換できる。
だから余った燃料が「脂肪として貯蔵される前に使われていた」。
そりゃ、太りにくいですよね。
ところが加齢とともに、状況は変わります…
まず起こるのがサルコペニア(加齢性筋肉減少)。
筋肉の量が減るということは、エンジンを置く「工場の床面積」自体が減る、ということです。
さらに問題なのが、筋肉の中に残っているミトコンドリアそのものの劣化。
専門的には
・ミトコンドリアの量が減る(量的減少)
・残ったミトコンドリアの性能が落ちる(質的劣化)
「電子伝達系」というエネルギーを生み出す最終工程で、酵素の働きが弱くなり、ATPを作る効率が悪くなる。
例えるなら、
エンジンの数が減ったうえに、残ったエンジンも旧式で燃費が悪い状態。
これでは「同じ生活をしているのに太りやすくなる」のも、かなり自然な話です。
でも、ここで本当に厄介なのは、単なる老朽化そのものではありません。
それ以上に問題なのが、体の『適応システム』が鈍くなることです。
人の体は本来、「これは生き残るために必要だ」と判断した刺激に対して、体を作り替えます。
重いものを持てば筋肉を太くする。
エネルギーが足りなければ、ミトコンドリアを増やす。
この判断をしているのが、細胞内のシグナル伝達システムです。
ミトコンドリアを増やす司令塔のひとつが
PGC-1αという因子。
運動によって筋肉の中でAMP(エネルギー不足のサイン)が増えると、AMPKというセンサーが反応し、「ミトコンドリアを増やせ」という指令が出ます。
問題はここです。
加齢とともに、このセンサーの感度が鈍る。
若い頃なら反応していた運動強度でも、年齢を重ねた体は
「まあ、この程度なら現状維持でいいか〜」
と判断してしまう。
いわゆる「気持ちいい疲労感」の運動では、細胞は危機を感じない。
それだけでは、体は本気で変わろうとしない。
ここまで読んでいただくと、もうお気づきかもしれません。
痩せにくくなったのは、努力が足りないからではない。
体のシステムが、年齢に合わせて変化しただけ。
だから必要なのは、「もっと頑張ること」ではなく、体の変化に合わせて、やり方を更新することです。
では、今の体に本当に必要なトレーニングとは何なのか?
その答えは、年齢・体力・代謝の状態を見極めたうえで、刺激を設計すること。
だからこそ、自己流ではなく、体の仕組みを理解したパーソナルサポートが必要になるのです。
ポジショントークのように聞こえてしまうかもしれませんが、一人で頑張るのももちろんOKです。
私がしてきたように、いろいろな体の仕組みを学び、トレーニングのことを学び、いろいろな経験をすれば辿りつくことができると思います。
ですが、そんな時間や労力をあなたはかけたいと思いますか?
人生は有限です。
もったいなさすぎる。
さっさと今の問題を解決して、次のステージに行きませんか?


