カウンセリングをしていると、お客様の口から「体力をつけたいんです」という言葉をよく聞きます。
もう少し詳しくお話を伺うと、
・いつも体が重い
・体力が1日持たない
・夕方になると動くのがしんどい
そんな状態の方が多い印象です。
だから
「運動すれば体力がつくかな?」
そう考えるのも自然な流れだと思います。
でも、ここで一度だけ立ち止まってほしいんです。
体力をつけたい、と言いながら、体は重く、疲れやすく、動くのがつらい。
この状態で運動量を増やすことは、本当に解決につながるのでしょうか。
そもそも「体力」とは何でしょう。
多くの人が
体力=「動ける力」
だと思っています。
確かにそれも体力の一部です。
でも、体力には大きく分けて2つの側面があります。
ひとつは、行動体力。
・歩く
・走る
・持つ
・支えるなど、
外に向かって発揮される力です。
もうひとつが、防衛体力。
・疲労やストレス
・寒さ
・睡眠不足
・体調不良など
日常で受けるダメージに耐え、回復する力です。
防衛体力の土台には、
・自律神経
・ホルモン
・免疫
・内臓機能
・回復力
といった、目に見えない働きがあります。
実はこの防衛体力が、体力の「下地」になっています。
行動体力は、防衛体力の上にしか成り立ちません。
守る力が落ちたまま、動く量だけを増やしてしまうと、
・疲れが抜けない
・不調が悪化する
・別の不調が出てくる
こんなことが起こりやすくなります。
これは怠けているわけでも、意志が弱いわけでもありません。
守る力が足りない状態で、出力だけを上げているだけです。
「頑張れない」のではなく、
「頑張れない状態」なんです。
本来の順番はとてもシンプルです。
↓
行動体力を伸ばす
体力がある人ほど、
あまり無理をしている感じがしませんよね。
それは、防衛体力に余裕があるからです。
もし今あなたが
「体力をつけたい」と感じているなら、
優先すべきなのは
・もっと動く体力なのか
・まず守る体力なのか
ここを間違えないことが、体を変える一番の近道になります。


