冷え性を根本から克服するには?

Improving cold sensitivity 体質改善

「お風呂に入ってしっかり温まったはずなのに、着替えるころにはもう手足が冷たい」
「布団に入っても足先だけが冷たくて、なかなか眠れない」
「冬だけではなく、一年中手足が冷えている」

そんな悩みはありませんか?

長年冷えに悩んでいると、

「昔からだから体質なんだろうな」
「女性だから仕方ない」

と諦めてしまう方も少なくありません。

もちろん、冷えには気温や血流、筋肉量、ホルモンの変化など、いろいろな原因があります。

ただ、もうひとつ考えてほしいことがあります。

それが、

「自分の体の中で、きちんと熱を作れているか」

ということです。

カイロを貼る。

厚着をする。

お風呂に入る。

こうした方法は、体を外から温めるにはとても役立ちます。

でも、お風呂から出たあとにすぐ冷えてしまう場合は、外から温めることだけではなく、体の中で熱を作る力にも目を向けてみることが大切です。

今回は、長年の冷えに悩んでいる女性に向けて、毎日の食事から見直せるポイントをわかりやすくお話しします。

冷えにくい体に必要なのは「熱を作る・運ぶ・保つ」

私たちの体が温かさを保つためには、大きく分けて3つの働きがあります。

① 体の中で熱を作る
② その熱を全身に運ぶ
③ 体温を保つ

どれかひとつだけでは十分ではありません。

たとえば、体の中で作られるエネルギーが少なければ、熱そのものも生まれにくくなります。

また、寒いときには手足の血管が細くなり、体は脳や心臓、内臓などの大切な場所を優先して守ろうとします。

その結果、手や足の先が冷たく感じやすくなることがあります。

つまり、冷えた手足だけを見るのではなく、

「体全体が熱を作り、届けられる状態になっているか」

を見ることが大切なのです。

お風呂で温まっても、すぐ冷えるのはなぜ?

お風呂に入ると、外からの熱によって体が温まり、手足までポカポカします。

でも、お風呂から出てしばらくすると、

「もう足が冷たい」

ということもありますよね。

これは、お風呂で一時的に体が温まっていても、そのあと自分の体で熱を作り続ける力が十分でないと、温かさが長く続きにくいためです。

お風呂は、いわば外から熱をもらっている時間です。

だからこそ、長年の冷えを見直すなら、

「どう温めるか」

だけではなく、

「自分の体が熱を作るために、必要なものが足りているか」

という視点も持ってみてください。

なぜ女性は冷えに悩みやすいの?

女性が冷えを感じやすい理由のひとつに、筋肉量があります。

筋肉は動くことで熱を生み出すため、一般的に筋肉量が少ないと、作れる熱も少なくなりやすいと考えられています。

ただ、女性の場合はそれだけではありません。

月経によって鉄が失われやすかったり、40代・50代になると女性ホルモンの変化によって体温調節や自律神経の働きが変化したりすることもあります。

さらに、

仕事
家事
育児
家族のサポート

と毎日忙しく過ごしているのに、自分の食事は後回し。

朝はコーヒーだけ。

昼はパンやおにぎりだけ。

夜になってようやく、きちんと食べる。

そんな生活になっている方も少なくありません。

冷えが気になる女性は、まず一度、

「食べているか」ではなく、「必要なものをきちんと食べられているか」

を振り返ってみてください。

「食べないダイエット」が冷えにつながることも

「太りたくないから、ご飯はなるべく食べない」

「夜はサラダだけにしている」

「朝は食べなくても平気」

そんな食生活を続けていませんか?

体が熱を作るためには、まずエネルギーが必要です。

食べる量を極端に減らせば、体に入ってくるエネルギーも少なくなります。

特に、

冷えやすい
疲れやすい
体がだるい

という状態が続いている方は、さらに食事を減らす前に、一度今の食べ方を見直してみてください。

冷え対策というと、

「何を食べ足せばいいんだろう」

と考えがちですが、

まずは減らしすぎていないかを見ること

も大切です。

冷えが気になる女性に意識してほしい3つの食事ポイント

① 主食を極端に減らさない

ご飯やパンなどに含まれる炭水化物は、体を動かすための大切なエネルギー源です。

「炭水化物は太るから」と必要以上に避けてしまうと、エネルギー不足につながることがあります。

もちろん、食べすぎる必要はありません。

大切なのは、

自分の活動量に対して少なすぎないこと

です。

冷えや疲れを感じている方は、まず毎日の食事に主食が入っているか確認してみましょう。

ご飯をどのくらい食べれば良いか知りたい方はこちらの記事を参考になさってください。

ダイエット中のご飯の量どうする?適切な量を見つける2ステップ!

② タンパク質は毎食少しずつ

タンパク質は、筋肉だけでなく、皮膚や髪、内臓など、体をつくるために必要な栄養素です。

夜ごはんだけでまとめて摂るのではなく、

朝に卵。
昼に魚やお肉。
夜に豆腐や主菜。

というように、できるだけ食事ごとに取り入れるのがおすすめです。

特別な料理を作る必要はありません。

卵、納豆、豆腐、魚、お肉など、続けやすいものから取り入れてみてください。

③ 女性は鉄不足にも気をつける

鉄は、血液の中で酸素を運ぶ働きに関わっています。

不足すると、

  • 疲れやすい
  • 息切れする
  • 立ちくらみがする
  • 頭がぼんやりする

といった症状が出ることがあり、人によっては冷えを感じることもあります。

特に月経のある女性は、鉄が不足しやすい傾向があります。

赤身の肉や魚など、普段の食事から摂ることを意識してみましょう。

ただし、強い疲れや冷えが続いている場合は、自己判断で鉄のサプリメントを大量に摂るのではなく、一度検査を受けることも大切です。

こちらの記事も参考になさってみてください。

【痩せない原因は血の質でした】

「体を温める食べ物」だけに頼らない

冷え性について調べると、

  • しょうが
  • 根菜
  • 温かいスープ

などがよく紹介されています。

もちろん、温かいものを食べることで、一時的に体が温まることはあります。

でも、

朝は何も食べない。
昼はサラダだけ。
夜にしょうが入りのスープを飲む。

これでは、長い目で見た冷え対策として十分とは言えません。

大切なのは、特別な食材を探すことよりも、

毎日の食事全体を整えること

です。

温め食材を探す前に、

主食は食べたか。

タンパク質は摂れたか。

食事を抜いていないか。

まずはそこを確認してみてください。

朝の冷えが気になるなら、朝食から見直す

朝は長い睡眠を終えたあとです。

これから一日を動くために、体にエネルギーを入れてあげることが大切です。

朝食を抜いている方は、いきなり完璧な食事を目指さなくても大丈夫です。

ご飯とお味噌汁
卵とトースト
おにぎりとスープ

など、無理なく食べられるものから始めてみましょう。

冷え対策だからといって、特別なメニューである必要はありません。

朝、何も食べずに一日を始めないこと。

まずはこれだけでも十分です。

ミネラルも体の働きを支えています

体がエネルギーを作るためには、炭水化物やタンパク質だけでなく、さまざまなビタミンやミネラルも必要です。

たとえばマグネシウムは、体内でエネルギーを作る多くの反応に関わっています。

大豆製品や海藻、ナッツ類など、身近な食品にも含まれています。

ただし、

「これさえ摂れば冷えが治る」

というものではありません。

体はいろいろな栄養素が一緒に働くことで、正常に動いています。

だからこそ、特定の食品だけに偏らず、いろいろなものを食べることが大切です。

今日からできる冷え対策は3つだけ

いろいろ説明してきましたが、まずはこの3つを意識してみてください。

① 食事を抜かない

特に朝食を抜いている方は、簡単なものからでも食べる習慣をつけてみましょう。

② 主食とタンパク質をきちんと摂る

ご飯などの主食を極端に減らさず、卵や魚、お肉、豆腐なども毎日の食事に取り入れてみてください。

③ 冷え以外の症状も無視しない

めまい
息切れ
強い疲れ
動悸

こうした症状が一緒にある場合は、ただの冷え性と思い込まないことも大切です。

「冷えやすい体質」で終わらせないで

何年も冷えが続いていると、

「私はこういう体質だから」

と思ってしまうかもしれません。

でも、冷えは外から温めることだけが対策ではありません。

毎日の食事を整えることも、自分の体で熱を作るための大切な土台になります。

まずは、

・食事を抜かない
・必要以上に主食を減らさない
・毎食少しずつタンパク質を摂る
・女性は鉄不足にも気をつける

このあたりから始めてみてください。

特別な健康法を始める前に、今の食事に足りないものがないかを見直すこと。

それが、長年の冷えと向き合う第一歩になるかもしれません。

※冷えにはさまざまな原因があります。
強い冷えが続く場合や、動悸、息切れ、めまい、強い疲労感、急な体重変化などがある場合は、甲状腺機能の異常などが関係していることもあります。
気になる症状がある場合は、医療機関に相談してください。