「しっかり寝ているはずなのに疲れが取れない」
「夕方になると体力が残っていない」
「季節の変わり目になると、決まって体調を崩す」
「周りの人より風邪をひきやすい気がする」
こんな状態が続いていると、
「もともと体が弱いから仕方ない」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、「疲れやすい」「体調を崩しやすい」という状態は、一つの原因だけで決まるものではありません。
食事、睡眠、ストレス、運動、免疫、自律神経など、さまざまな要素が関係しています。慢性的な疲労についても、「副腎疲労」など一つの言葉だけで説明するのではなく、生活全体を見ることが重要です。
この記事では、
「なぜ私はこんなに疲れやすいの?」
「どうすれば体力をつけられる?」
「風邪をひきにくい体にするには?」
という疑問を、体質改善という視点からまとめて解説します。
「疲れやすい」と「体調を崩しやすい」は別々の問題ではない
一見すると、
「疲れやすい」
「風邪をひきやすい」
「季節の変わり目に弱い」
は、それぞれ違う問題に見えます。
ところが体の中では、これらは完全に独立しているわけではありません。
私たちは食事から栄養とエネルギーを得て、それを使って、
動く・考える・体温を保つ・体を修復する・環境の変化に対応する・免疫を働かせる
といった、さまざまな仕事をしています。
そのため、睡眠不足や食事不足、強いストレスなどが重なれば、日常生活を送るだけでも負担が大きくなります。
つまり大切なのは、
「疲労だけ」「免疫だけ」を見るのではなく、体全体を見ること。
これが体質改善の基本的な考え方です。
そもそも「体力」って何?
「最近疲れやすいから、運動して体力をつけよう!」
そう考える人は多いと思います。
もちろん、適度な運動は健康維持に大切です。
ただし、すでに疲れ切っている人が、さらに運動量を増やせばいいとは限りません。
体力には大きく考えて、
「動く力」と「耐えて回復する力」
という2つの側面があります。
歩く、走る、物を持つといった「動く力」だけでなく、疲労やストレス、寒さ、睡眠不足などの負担から回復していく力も、日常生活を元気に送るうえでは重要です。
疲れやすい
↓
もっと運動しなきゃ
↓
さらに疲れる
となってしまう場合は、順番を見直す必要があります。
まず食事や睡眠などの土台を整え、そのうえで自分の状態に合った運動を取り入れる。
「体力を使う前に、体力を回復できる状態をつくる」
という考え方も大切です。
さらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
寝ても疲れが取れないのはなぜ?
疲れたら寝る。
これは当然、大切です。
ところが、
「8時間寝ても疲れている」
「休日にたくさん寝てもスッキリしない」
という人もいます。
睡眠は体を回復させる大切な時間ですが、慢性的な疲労には、睡眠時間だけでなく食生活やストレス、活動量、病気などさまざまな要因が関係します。
特に食事は、体を動かしたり維持したりするための土台です。
炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、それぞれが違う役割を持っています。
「疲れているからビタミンC」
「だるいから鉄」
と一つの栄養素だけを見るのではなく、まず食事全体が足りているかを見ることが重要です。
詳しくはこちらの記事で解説しています。
疲れやすいし、寝ても疲れが取れない慢性疲労の原因と対策とは?
「副腎疲労」が原因とは限らない
慢性的な疲労について調べていると、
「副腎疲労」
という言葉を目にすることがあります。
一般的には、
「ストレスが続くことで副腎が疲れてしまい、コルチゾールが出せなくなった状態」
などと説明されることがあります。
しかし、「副腎疲労(Adrenal Fatigue)」は現在、正式な医学的診断名として確立されているものではありません。
だからといって、
「疲れは気のせい」
という意味でもありません。
ストレスが長期間続けば、睡眠が乱れたり、食事が適当になったり、活動量が変化したりして、疲労につながることがあります。
つまり、
という考え方が重要です。
慢性疲労・だるさは「副腎疲労」のせい?ストレスと栄養の関係をわかりやすく解説
季節の変わり目に体調を崩すのも「体力」と関係する?
春になると調子が悪い。
急に寒くなると風邪をひく。
秋になると、なんとなくだるくなる。
季節の変わり目は、
気温・湿度・日照時間など、私たちを取り巻く環境が大きく変わる時期です。
私たちの体は、外の環境が変わっても体温などを一定の範囲に保とうとしています。
そのため、
「昨日まで夏だったのに、今日から冬!」
とスイッチ一つで切り替わっているわけではありません。
環境に合わせて少しずつ体を調整しています。
昼夜の寒暖差が大きい時期や日照時間が大きく変化する時期には、この調整に負担を感じる人もいます。
ここでも重要なのが、
普段から余裕のある生活を送れているか
という視点です。
睡眠不足、強いストレス、無理なダイエットなどが重なっているところへ、さらに環境変化が加われば、体調を崩しやすくなることがあります。
風邪をひきやすい人は「免疫力」も見直そう
「私は免疫力が低いから、すぐ風邪をひく」
と考えている人もいるでしょう。
ただ、免疫は一つのスイッチで「高い・低い」が決まるほど単純ではありません。
皮膚や粘膜によるバリア、侵入した異物に素早く対応する自然免疫、特定の病原体に対応する獲得免疫など、複数の仕組みが協力して体を守っています。
そして、こうした体の働きを維持するためには、タンパク質をはじめ、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養素が必要です。(宇都宮の体質改善パーソナルコーチング|ミヨラボ)
そのため、
「免疫にはヨーグルト!」
「ビタミンCだけ飲んでおけばOK!」
というように、一つの食品や栄養素だけに頼るのではなく、
普段の食事全体を整えること
を優先しましょう。
免疫力を上げる食事とは何か|体の防御ラインで理解する栄養の摂り方
「風邪をひいてから」より「ひく前」が大切
風邪をひいてしまうと、
「早く治す方法はない?」
と考えますよね。
しかし、本当に大切なのは、
だけではなく
です。
十分な休養、水分補給、食事などの基本を大切にしましょう。
なお、以前の記事では「ウルトラC」としてビタミンB群・Cを使った方法を紹介しています。
ただし、この記事にある**「ビタミンB群+ビタミンCを1時間おきに大量摂取すれば風邪を1日で治せる」という方法は、一般的な治療法として確立されたものではありません。** また、水溶性ビタミンであっても「大量に摂っても心配ない」とは言い切れません。
今後この記事をリライトするのであれば、タイトルも含めてこの部分は修正することをおすすめします。
疲れやすい・体調を崩しやすい人が見直したい5つの土台
では結局、何をすればいいのでしょうか。
特別な健康法から始める必要はありません。
まず確認したいのは、「食事・睡眠・ストレス・運動・体調」です。
食事を極端に減らしていないか。睡眠時間を確保できているか。仕事や人間関係などで強いストレスが続いていないか。疲れているのに無理して運動していないか。そして、不調を何か月も我慢していないか。
この基本を一つずつ確認していきます。
特に食事では、
主食+主菜+副菜
を一つの目安にすると分かりやすいでしょう。
「糖質は太るから主食を抜く」
「タンパク質が大切だからプロテインだけ」
「疲れているからサプリをたくさん飲む」
というような極端な方法ではなく、まず必要なエネルギーと栄養素を食事全体から確保することを基本にします。
「体調を崩しやすい=体質だから」と諦めない
「子どもの頃から体力がない」
「毎年季節の変わり目に風邪をひく」
「昔から疲れやすい」
長年続いていると、
「これが自分の体質なんだ」
と思ってしまいます。
でも、生活の中には変えられる要素もあります。
睡眠不足なら、睡眠を見直す。
食事量が不足しているなら、必要な食事を摂る。
ストレスが強すぎるなら、休息や環境を見直す。
運動不足なら、現在の体力に合わせて少しずつ動く。
逆に運動しすぎているなら、休む。
大切なのは、
ただし「疲れ=栄養不足」と決めつけないことも大切
ここは体質改善を考えるうえで、とても重要です。
慢性的な疲労には、生活習慣だけでなく、貧血、甲状腺機能の異常、睡眠時無呼吸症候群、感染症など、医療機関での評価が必要な原因が隠れていることがあります。
特に、
強い疲労が長期間続く、日常生活や仕事に支障がある、息切れや動悸がある、発熱が続く、急激な体重変化がある、といった場合には、「体質だから」「栄養不足だから」と自己判断せず、医療機関へ相談してください。
体質改善は、必要な医療の代わりではありません。
まとめ|疲労・体力・免疫は「別々」に考えすぎない
「疲れやすいから、栄養ドリンク」
「風邪をひきやすいから、ビタミンC」
「体力がないから、とにかく運動」
このように症状ごとに対策を足していくと、何をすればいいのかわからなくなってしまいます。
そこで一度、
「今の自分の体には、きちんと回復できる土台があるだろうか?」
というところまで戻ってみましょう。
食べる。
眠る。
休む。
適度に動く。
ストレスをため込みすぎない。
一見当たり前に見えることですが、この土台があってこそ、毎日を元気に過ごすための体力や体の防御機能も維持できます。
「何か特別なものを足す」前に、まず今の生活の中で不足しているもの・負担になっているものを見つける。
それが、疲れやすさや繰り返す体調不良を見直す第一歩です。
体質改善そのものについて詳しく知りたい方は、親ページとなるこちらの記事もご覧ください。
※本記事は一般的な健康情報を提供するもので、診断や治療を目的としたものではありません。強い疲労や体調不良が続いている場合は、医療機関にご相談ください。


