「むくんでいるのに血圧が低い」なぜ?体の中で起きているアルブミン不足の仕組み

Albumin deficiency1 体質改善

「夕方になると足がパンパンにむくむ」
「靴や靴下の跡がくっきり残る」
「でも、血圧を測ると上が90台で低い」

こんな経験はありませんか?

普通に考えると、

体に水分が溜まっているなら、血液も増えて血圧が高くなりそう

と思いますよね。

しかし実際には、

むくんでいるのに血圧が低い

という、一見矛盾した状態が起こることがあります。

その背景の一つとして考えられるのが、血液中のタンパク質である「アルブミン」の不足です。

アルブミンは、血液の中に水分を保つために重要な役割をしています。

今回は、

「なぜ水分が溜まっているのに血圧が低くなるのか」

その仕組みを分かりやすく解説します。

アルブミンは「血管の中に水分を保つ役割」をしている

まず、アルブミンについて簡単に説明します。

アルブミンは、血液中に多く含まれているタンパク質の一つです。

大きな役割の一つが、

血液の中に水分をキープすること

です。

血液は、水分だけでできているわけではありません。

水分の中に、

  • 赤血球
  • 白血球
  • 栄養
  • タンパク質

など、さまざまな成分が含まれています。

この血液の中に水分を保つために働いているのがアルブミンです。

アルブミンが少ないと、なぜむくむの?

アルブミンが不足すると、血管の中に水分を留めておく力が弱くなります。

すると、本来は血管の中にあるはずの水分が、血管の外側へ移動しやすくなります。

その結果、

などに水分がたまり、

むくみ

として感じることがあります。

つまり、

「体の水分が多すぎるからむくむ」

だけではなく、

水分を正しい場所に保てなくなっていることで、むくみが起こる

場合もあります。

アルブミンとむくみの基本的な仕組みについては、こちらの記事でも解説しています。

むくみをなんとかしたい人が知っておきたい視点

靴がキツい、足がパンパン…「夕方のむくみチェックリスト」であなたの真犯人を見抜く

なぜアルブミン不足で血圧まで低くなるの?

ここが今回のポイントです。

アルブミンが不足すると、

血管の外には水分が出ていく

その分、血管の中を流れる水分が減る

血液の量が少なくなる

という状態になることがあります。

イメージすると、

正常な状態

血管の中

水分が適度にある

血液が全身へ流れやすい

アルブミン不足の場合

血管の外

水分が漏れやすい

血管の中の水分が不足する

という状態です。

つまり、

体の外側では水分が余って「むくんでいる」

のに、

血管の中では水分が不足して「血圧が低い」

ということが起こるのです。

一見すると矛盾しているようですが、実は体の中では別々の場所で水分不足が起きています。

「水を飲みすぎたからむくむ」とは限らない

むくむと、

「水を飲みすぎたのかな?」
「塩分を摂りすぎたのかな?」

と考える方も多いです。

もちろん、水分や塩分の影響でむくむこともあります。

しかし、

  • むくみが続く
  • 血圧が低い
  • 疲れやすい
  • だるさや立ちくらみがある

という場合は、

単純に水分を減らせば解決するとは限りません。

むしろ、水分を極端に減らすことで、血管の中の水分不足を悪化させてしまう可能性もあります。

アルブミン不足はなぜ起こる?

アルブミンは、食事から摂ったタンパク質を材料にして、主に肝臓で作られます。

そのため、

  • タンパク質の摂取量が少ない
  • 食事量そのものが不足している
  • 極端なダイエットをしている
  • 消化吸収がうまくできていない

などが重なると、体が必要な材料を十分に確保できないことがあります。

また、体はエネルギー不足になると、筋肉など体の組織を分解してエネルギーを作ろうとすることがあります。

そのため、

「痩せるために食べない」

という方法を続けることが、結果的に体を整える材料不足につながる場合があります。

むくみ対策は「水を減らす」より「体の材料を整える」

むくみが気になると、

「水を飲まない」
「塩分を極端に減らす」

という対策をしたくなります。

しかし大切なのは、

体が水分を正しい場所に保てる状態を作ること

です。

そのためには、

  • タンパク質をしっかり摂る
  • 極端な食事制限を避ける
  • エネルギー不足にしない
  • 消化しやすい食事を意識する

といった、体の土台作りが重要になります。

まとめ|「むくみ=水分が多すぎる」とは限らない

むくみと低血圧が同時に起こると、

「水分が多いのに、なぜ血圧が低いの?」

と不思議に感じます。

しかし、体の中を見ると、

血管の外には水分が溜まっている

一方で、

血管の中では水分が不足している

という状態が起こることがあります。

今回のポイントをまとめると、

  • アルブミンは血液の中に水分を保つ役割を持つタンパク質
  • アルブミンが不足すると、水分が血管の外へ移動し、むくみにつながることがある
  • 血管の中の水分が減ることで、血圧が低くなる場合がある
  • 「むくんでいる=水分を減らせばいい」とは限らない
  • むくみ対策では、水分量だけではなくタンパク質や栄養状態も確認することが大切

体の不調は、一つの原因だけで起こるとは限りません。

「むくんだから水を減らす」

ではなく、

なぜ水分が体の中で偏っているのか

という視点で、自分の体を見直してみましょう。

血液検査の数字や体質から原因を考えたい方は、体質改善の完全ガイドもあわせてご覧ください。

宇都宮で体質改善をしたい方へ|体質改善とは?完全ガイド

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断を行うものではありません。むくみや血圧低下が続く場合や、体調に不安がある場合は医療機関へご相談ください。