「夕方になると足がパンパンにむくむ」
「靴や靴下の跡がくっきり残る」
「でも、血圧を測ると上が90台で低い」
こんな経験はありませんか?
普通に考えると、
体に水分が溜まっているなら、血液も増えて血圧が高くなりそう
と思いますよね。
しかし実際には、
むくんでいるのに血圧が低い
という、一見矛盾した状態が起こることがあります。
その背景の一つとして考えられるのが、血液中のタンパク質である「アルブミン」の不足です。
アルブミンは、血液の中に水分を保つために重要な役割をしています。
今回は、
「なぜ水分が溜まっているのに血圧が低くなるのか」
その仕組みを分かりやすく解説します。
アルブミンは「血管の中に水分を保つ役割」をしている
まず、アルブミンについて簡単に説明します。
アルブミンは、血液中に多く含まれているタンパク質の一つです。
大きな役割の一つが、
血液の中に水分をキープすること
です。
血液は、水分だけでできているわけではありません。
水分の中に、
- 赤血球
- 白血球
- 栄養
- タンパク質
など、さまざまな成分が含まれています。
この血液の中に水分を保つために働いているのがアルブミンです。
アルブミンが少ないと、なぜむくむの?
アルブミンが不足すると、血管の中に水分を留めておく力が弱くなります。
すると、本来は血管の中にあるはずの水分が、血管の外側へ移動しやすくなります。
その結果、
- 足
- 手
- 顔
などに水分がたまり、
むくみ
として感じることがあります。
つまり、
「体の水分が多すぎるからむくむ」
だけではなく、
水分を正しい場所に保てなくなっていることで、むくみが起こる
場合もあります。
アルブミンとむくみの基本的な仕組みについては、こちらの記事でも解説しています。
靴がキツい、足がパンパン…「夕方のむくみチェックリスト」であなたの真犯人を見抜く
なぜアルブミン不足で血圧まで低くなるの?
ここが今回のポイントです。
アルブミンが不足すると、
血管の外には水分が出ていく
↓
その分、血管の中を流れる水分が減る
↓
血液の量が少なくなる
という状態になることがあります。
イメージすると、
正常な状態
血管の中
↓
水分が適度にある
↓
血液が全身へ流れやすい
アルブミン不足の場合
血管の外
↓
水分が漏れやすい
↓
血管の中の水分が不足する
という状態です。
つまり、
体の外側では水分が余って「むくんでいる」
のに、
血管の中では水分が不足して「血圧が低い」
ということが起こるのです。
一見すると矛盾しているようですが、実は体の中では別々の場所で水分不足が起きています。
「水を飲みすぎたからむくむ」とは限らない
むくむと、
「水を飲みすぎたのかな?」
「塩分を摂りすぎたのかな?」
と考える方も多いです。
もちろん、水分や塩分の影響でむくむこともあります。
しかし、
- むくみが続く
- 血圧が低い
- 疲れやすい
- だるさや立ちくらみがある
という場合は、
単純に水分を減らせば解決するとは限りません。
むしろ、水分を極端に減らすことで、血管の中の水分不足を悪化させてしまう可能性もあります。
アルブミン不足はなぜ起こる?
アルブミンは、食事から摂ったタンパク質を材料にして、主に肝臓で作られます。
そのため、
- タンパク質の摂取量が少ない
- 食事量そのものが不足している
- 極端なダイエットをしている
- 消化吸収がうまくできていない
などが重なると、体が必要な材料を十分に確保できないことがあります。
また、体はエネルギー不足になると、筋肉など体の組織を分解してエネルギーを作ろうとすることがあります。
そのため、
「痩せるために食べない」
という方法を続けることが、結果的に体を整える材料不足につながる場合があります。
むくみ対策は「水を減らす」より「体の材料を整える」
むくみが気になると、
「水を飲まない」
「塩分を極端に減らす」
という対策をしたくなります。
しかし大切なのは、
体が水分を正しい場所に保てる状態を作ること
です。
そのためには、
- タンパク質をしっかり摂る
- 極端な食事制限を避ける
- エネルギー不足にしない
- 消化しやすい食事を意識する
といった、体の土台作りが重要になります。
まとめ|「むくみ=水分が多すぎる」とは限らない
むくみと低血圧が同時に起こると、
「水分が多いのに、なぜ血圧が低いの?」
と不思議に感じます。
しかし、体の中を見ると、
血管の外には水分が溜まっている
一方で、
血管の中では水分が不足している
という状態が起こることがあります。
今回のポイントをまとめると、
- アルブミンは血液の中に水分を保つ役割を持つタンパク質
- アルブミンが不足すると、水分が血管の外へ移動し、むくみにつながることがある
- 血管の中の水分が減ることで、血圧が低くなる場合がある
- 「むくんでいる=水分を減らせばいい」とは限らない
- むくみ対策では、水分量だけではなくタンパク質や栄養状態も確認することが大切
体の不調は、一つの原因だけで起こるとは限りません。
「むくんだから水を減らす」
ではなく、
なぜ水分が体の中で偏っているのか
という視点で、自分の体を見直してみましょう。
血液検査の数字や体質から原因を考えたい方は、体質改善の完全ガイドもあわせてご覧ください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、医学的な診断を行うものではありません。むくみや血圧低下が続く場合や、体調に不安がある場合は医療機関へご相談ください。



