「しっかり食べても太らない?」食べないほど痩せにくくなる体の仕組み

eat-and-lose-weight-truth 体質改善ダイエット

「食べないほうが痩せるんじゃない?」
「食べたら太るのは当たり前だよね?」
「しっかり食べて痩せるなんて、本当にできるの?」

そう思うのは、決して不思議なことではありません。

私たちはこれまで、「食べた分だけ太る」「カロリーを減らせば痩せる」という考え方を聞く機会が多かったからです。

でも、体の中で起きていることを考えると、単純に食事を減らせばいいわけではありません。

食事を減らしすぎると、体は「エネルギーが足りない」と判断し、できるだけエネルギーを使わない状態に変わっていくことがあります。

今回は、なぜ「しっかり食べること」が体の働きを整えることにつながるのか、できるだけわかりやすく解説します。

1.太りやすさは「食べた量」だけでは決まらない

「最近、少ししか食べていないのに太る」
「昔と同じように食べているのに体重が増える」

そんなとき、単純に「食べすぎ」と考えてしまいがちです。

もちろん食べる量は体重に影響します。

一方で、体が食べたものをどう使っているのかも重要です。

体の中では、食べたものからエネルギーを作り、そのエネルギーを使って体温を保ったり、筋肉や内臓を動かしたり、傷ついた細胞を修復したりしています。

ところが、食事を極端に減らす状態が続くと、

  • 手足が冷えやすい
  • 疲れやすい
  • むくみやすい
  • 甘いものが無性に欲しくなる
  • 少し食べただけで太るように感じる

といった変化が出ることがあります。

つまり、「もっと食事を減らせばいい」という方法が、かえって体を動きにくい状態にしてしまうことがあるのです。

2.食べない状態が続くと、体は自分の組織を使い始める

特に重要なのが、主食を極端に減らしたときの体の反応です。

脳や体はエネルギーを必要としています。

食事から十分なエネルギーを得られないと、体は不足分を補うために、体内にあるものを使おうとします。

その一つが、筋肉などの体の組織を分解して、ブドウ糖を作る仕組みです。

これを「糖新生」といいます。

難しく聞こえますが、簡単に言えば、

「食べ物からエネルギーが入ってこないから、自分の体を材料にしてエネルギーを作る」

ということです。

この状態が長く続けば、

  • 筋肉が減る
  • 体を支える力が落ちる
  • 活動量が減る
  • 疲れやすくなる

といった変化につながる可能性があります。

「体重が減ったから成功」と思っていても、減ったものが脂肪だけとは限りません。

筋肉や体内の水分まで減っている可能性があることを知っておきましょう。

3.「しっかり食べる」ことが体を動かす理由

では、なぜ食事をきちんと摂ることが大切なのでしょうか。

ポイントは、体がエネルギーを作るためには、燃料だけでなく、その燃料を使うための材料も必要だからです。

① エネルギーを作るには、さまざまな栄養が必要

細胞の中には、食べ物から得た栄養を使ってエネルギーを作る仕組みがあります。

そのためには、

  • 主食などから得られるエネルギー
  • タンパク質
  • ビタミン
  • ミネラル

など、さまざまな栄養素が関わっています。

どれか一つだけを極端に減らすのではなく、必要な栄養を全体として満たすことが大切です。

② 主食を抜きすぎると、甘いものが欲しくなることがある

「甘いものがやめられない」という人の中には、意志が弱いのではなく、食事の間隔が空きすぎたり、主食が少なすぎたりすることで、エネルギー不足を感じているケースがあります。

そこで、

朝・昼・夜の食事で主食を適度に摂る

という方法があります。

ご飯などを毎食きちんと食べることで、極端な空腹を避けやすくなり、「夕方になると甘いものが止まらない」という状態を防ぐ助けになることがあります。

③ 食事をすると、消化・吸収にもエネルギーを使う

食べ物を食べると、胃や腸が動き、消化・吸収が行われます。

この過程でもエネルギーが使われ、一部は熱として生まれます。

これを「食事誘発性熱産生」といいます。

さらに、体のエネルギー状態は甲状腺ホルモンなど、代謝に関わる仕組みにも影響します。

そのため、食事を極端に減らすのではなく、必要な栄養をきちんと摂ることは、体が本来の働きを維持するための土台になります。

④ インスリンは「太るためだけのホルモン」ではない

ご飯などを食べて血糖値が上がると、インスリンというホルモンが分泌されます。

インスリンというと、

「インスリンが出ると太る」

というイメージを持っている方もいるかもしれません。

しかし、インスリンには、血液中のブドウ糖やアミノ酸を細胞へ取り込ませる働きがあります。

つまり、体を作ったり修復したりするためにも必要なホルモンです。

筋肉や皮膚などを維持するためにも、エネルギーと材料をきちんと体に届けることが重要です。

4.「ちゃんと食べているのに痩せない」人が見直したいこと

「私は食事を抜いていないのに痩せません」

という場合は、単純に食事量だけを見るのではなく、何を、どのように食べているかも確認してみましょう。

例えば、

  • 朝はコーヒーだけ
  • 昼はパンや麺だけ
  • 夜にまとめてたくさん食べる
  • 胃もたれが気になって肉や魚を避けている
  • 食事の時間が毎日バラバラ

という状態になっていないでしょうか。

これでは、食事量はそれなりにあっても、必要な栄養が偏っている可能性があります。

また、胃腸の調子が悪い場合は、食べたものを十分に消化・吸収できていないこともあります。

「どれだけ食べるか」だけでなく、「きちんと消化・吸収できているか」も大切です。

5.今日からできる「食べて整える」5つの習慣

難しいカロリー計算を始める前に、まずは毎日の食事を見直してみましょう。

① 朝食を抜かない

朝は、

温かいご飯+タンパク質

を基本にしてみましょう。

例えば、

  • ご飯+卵
  • ご飯+納豆
  • ご飯+味噌汁+魚

などです。

朝からエネルギーとタンパク質を補給することで、1日の食事リズムを整えやすくなります。

② 夜に食べすぎないよう、朝・昼もしっかり食べる

夜になるとお腹が空いて、つい大量に食べてしまう人は、朝や昼の食事が少なすぎないか確認してみましょう。

1日の前半に必要なエネルギーを摂っておくことで、夜の強い空腹を抑えやすくなります。

③ 水分はこまめに摂る

水分不足にならないよう、1日を通してこまめに水分を摂りましょう。

「食事中に水を飲むと胃酸が薄まって消化できない」という点については個人差があり、科学的に一律とは言えません。

大切なのは、無理に水分を我慢せず、自分に合った量を摂ることです。

④ よく噛んで食べる

よく噛むことは、食べ物を細かくして消化しやすくするだけでなく、食事をゆっくり味わうことにもつながります。

「30回」と回数を厳密に決める必要はありません。

一口ずつしっかり噛んで、急いで飲み込まないことを意識してみましょう。

⑤ 甘いものが欲しくなったら、まず食事を振り返る

甘いものが欲しくなったとき、

「自分は意志が弱い」

と責める必要はありません。

まず、

  • 朝食を食べたか
  • 昼食が少なすぎなかったか
  • 主食を極端に減らしていないか
  • 食事と食事の間隔が空きすぎていないか

を振り返ってみましょう。

食事を整えることで、強い空腹感や間食への欲求が落ち着くことがあります。

まとめ|「痩せる」より先に「体が働ける状態」を作る

ダイエットというと、

「何を減らすか」

ばかりに目が向きがちです。

でも、体を動かし、筋肉や内臓を維持し、毎日エネルギーを作るためには、必要な栄養をきちんと届けることも欠かせません。

食事を減らしすぎると、体は不足したエネルギーを補うために、自分の筋肉などを分解して使うことがあります。

だからこそ、

  • 主食を極端に抜かない
  • タンパク質を摂る
  • ビタミン・ミネラルも意識する
  • 食事のリズムを整える
  • 消化・吸収しやすい食べ方をする

という基本が大切です。

「食べたら太る」と考えて食事を減らし続けるのではなく、「体がきちんと働けるだけの栄養を届ける」という視点を持ってみましょう。

体が整った結果として、体重やボディラインが変わっていく。

それが、無理な食事制限に頼らない体質改善の考え方です。

ミヨラボでは、食事だけでなく、生活習慣や体の状態も含めて、一人ひとりに合わせた体質改善をサポートしています。

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