「アミノ酸スコア100」なら、すべて同じなの?
まず知っておきたいのが、「アミノ酸スコア」と「プロテインスコア」は同じものではないということです。
アミノ酸スコアは、タンパク質に含まれている「必須アミノ酸」が、基準となる量をどれくらい満たしているかを数字で表したものです。
この計算方法では、肉や魚、卵などの動物性タンパク質だけでなく、大豆などの植物性タンパク質でも「100」と評価されることがあります。
そのため、
「アミノ酸スコア100なら、どのタンパク質も同じくらい優秀なんだ」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、ここには一つ注意点があります。
体の中で「どれくらい使えるか」まで考えると、評価が変わることがある
タンパク質は、食べたり飲んだりしただけで、そのまま筋肉や皮膚になるわけではありません。
消化されてアミノ酸になり、その後、体の中でさまざまな場所に利用されます。
そこで、タンパク質が実際にどれくらい体の中で利用されやすいのかという視点を加えた評価方法の一つが「プロテインスコア」です。
この見方では、大豆タンパク質はアミノ酸スコアでは100と評価されても、プロテインスコアでは60点程度まで下がるとされることがあります。
つまり、
「アミノ酸スコア100=どんなタンパク質でも体で同じように使える」
というわけではありません。
同じ「100」という数字でも、どのような計算方法で出された数字なのかによって意味が違うということです。
なぜ大豆と肉・魚・卵で違いが出るの?
タンパク質は、たくさん摂ればいいというものではありません。
体の中では、さまざまなアミノ酸が組み合わされて、筋肉や皮膚、内臓などの材料として使われています。
そのため、あるアミノ酸が十分にあっても、別のアミノ酸が不足していれば、体がタンパク質を作るときに効率が落ちることがあります。
また、食品によって消化・吸収されやすさにも違いがあります。
そのため、
- 肉・魚・卵などの動物性タンパク質
- 大豆などの植物性タンパク質
では、同じ「タンパク質」でも、体の中での利用のされ方が異なる場合があります。
だからこそ、パッケージに書かれた「アミノ酸スコア100」という数字だけを見て判断するのではなく、その数字が何を表しているのかを知っておくことが大切です。
プロテインなら「100点だからOK」と考えない
プロテインを選ぶとき、
「アミノ酸スコア100だから一番いい」
と数字だけで決める必要はありません。
そもそもプロテインは、普段の食事だけではタンパク質が不足するときなどに補助的に使うものです。
毎日の食事で、
- お肉
- お魚
- 卵
- 大豆製品
などをバランスよく食べることを基本にしたうえで、自分に必要なのかを考えることが大切です。
また、タンパク質は摂る量だけでなく、きちんと消化・吸収できているかも重要です。
どれだけ質の良いタンパク質を摂っても、胃腸が弱っていて十分に消化・吸収できなければ、体の材料として十分に活かせないことがあります。
タンパク質の摂り方や、食事との組み合わせについては、以下の記事も参考にしてください。
インスリンは悪者じゃない!「肌のハリ」と「筋肉」を守る修復スイッチの秘密
まとめ|「100」という数字だけで判断しない
プロテインを選ぶとき、「アミノ酸スコア100」という表示は一つの参考になります。
ただし、100という数字だけでタンパク質の質や体への利用されやすさをすべて判断できるわけではありません。
今回のポイントをまとめると、
- アミノ酸スコアとプロテインスコアは別の評価方法
- 大豆タンパク質は、アミノ酸スコアでは100でも、別の評価では点数が下がることがある
- タンパク質は「何を摂るか」だけでなく、消化・吸収できているかも大切
- プロテインの数字だけに頼らず、普段の食事全体を見ることが大切
「アミノ酸スコア100」という数字を見たときは、「100点だから絶対に良い」と決めつけるのではなく、「この100点は何を基準にした数字なんだろう?」と考えてみる。
それだけでも、プロテインやタンパク質の選び方が少し変わってくるかもしれません。
体質から整えて改善していきたい方は、こちらもあわせてご覧ください。



