「ファスティングをすれば痩せられる?」
「16時間食べなければ脂肪が燃える?」
「頭痛や冷えが出ても、デトックスだから続けた方がいい?」
ダイエットや体質改善について調べていると、「食べないこと」によって体をリセットする方法を目にすることがあります。
確かに、食事を抜くことで体重が短期間で減ったり、体が軽く感じたりする人はいます。
では、それは本当に「痩せた」「体質が改善した」ということなのでしょうか。
ミヨラボでは、ファスティングそのものを一律に否定しているわけではありません。
大切なのは、
「今の自分の体は、食事を減らすことで変わる状態なのか?」
ということです。
特に40代・50代になると、疲れやすい、冷える、睡眠が浅い、食欲が安定しないなど、すでに体が「足りていない」サインを出している方もいます。
そうした状態でさらに食事を減らすと、期待していた結果とは逆に、体調を崩したり、食欲が乱れたりすることがあります。
このページでは、ファスティングについて「良い・悪い」と決めつけるのではなく、なぜ体重が減るのか、なぜ不調が出るのか、どんな場合に注意したいのかを体の仕組みから考えていきます。
1.まず考えたいのは「痩せた」と「体重が減った」は同じなのか?
ファスティングをすると、数日で体重が落ちることがあります。
その数字を見ると、
「脂肪が燃えた!」
と思うかもしれません。
しかし、体重は脂肪だけで決まっているわけではありません。
食事を減らせば、
- 胃腸の中にある食べ物が減る
- 体に蓄えていた水分が減る
- エネルギー不足によって体の組織が使われる
など、さまざまな変化が起こります。
そのため、体重計の数字が減ったことと、脂肪がしっかり減ったことは同じではありません。
ファスティングでなぜ体重が落ちるのか、その仕組みについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
→ 【16時間断食の落とし穴】体の中で何が起きている?本当に痩せるのかを徹底解説
2.「食べないほど痩せる」がすべての人に当てはまるわけではない
ダイエットでは、
食べる量を減らす
↓
摂取カロリーが減る
↓
痩せる
という考え方が一般的です。
もちろん、食事量を減らせば体重が変化することはあります。
しかし、長い間食事を減らしてきた人や、もともと食事量が少ない人の場合は話が変わってきます。
すでに、
- 疲れやすい
- 冷えやすい
- 朝から体が重い
- 甘いものが止められない
- 睡眠が浅い
- 食事を減らしているのに痩せない
といった状態なら、
「もっと食べる量を減らそう」
と考える前に、そもそも体に必要なエネルギーや栄養が足りているのかを考える必要があります。
特に40代・50代の女性については、ファスティングを始める前に、自分の体調や食事量を一度見直すことが大切です。
→ 【宇都宮で体質改善】アラフォー・アラフィフの女性にファスティングは合わない?「しっかり食べて痩せる」体の仕組み
3.「頭痛・冷え・吐き気」は我慢していいサイン?
ファスティング中に、
「頭が痛い」
「手足が冷える」
「吐き気がする」
「体がものすごくだるい」
といった症状が出ることがあります。
こうした症状を、
「デトックスが進んでいる証拠」
「体に溜まっていたものが出ている」
と説明されることもあります。
しかし、体調不良が出たときに、それをすべて「好転反応」と考えて我慢するのは注意が必要です。
食事を抜くことでエネルギーや栄養の供給が減れば、体はさまざまな反応を起こします。
冷えや頭痛、吐き気などが出ているのであれば、
「体が頑張っている証拠」ではなく、「今の方法が自分の体に合っていない可能性」
も考えてみる必要があります。
ファスティング中に起こるこうした不調については、こちらで詳しく解説しています。
→ ファスティング中の「頭痛・冷え・吐き気」はデトックスではなく身体のSOSだった?
※強い症状や症状が続く場合は、自己判断で続けず医療機関に相談してください。
4.「胃腸を休めるために食べない」は本当に必要?
ファスティングをすすめる理由として、
「胃腸を休ませる」
という考え方があります。
確かに、普段から食べ過ぎていたり、夜遅くまで食事をしていたりする場合は、胃腸への負担を減らすことが大切です。
ただし、
胃腸を休めること=完全に食事を抜くこと
ではありません。
例えば、
- 食べ過ぎを減らす
- よく噛む
- 夜遅い食事を避ける
- 脂っこい料理を控える
- 消化しやすいものを選ぶ
- 食事の量や回数を見直す
といった方法でも、胃腸への負担は減らせます。
「胃腸を休めたい」という目的なら、食事を完全にゼロにする以外にも方法があるということを知っておきたいところです。
5.「脂質まで抜く」は別の問題を生むことがある
ファスティングやダイエットを始めると、
「脂質もできるだけ減らした方がいい」
と考える方もいます。
しかし、脂質も体に必要な栄養の一つです。
脂質は、エネルギー源になるだけではありません。
体の中では、脂質を利用したさまざまな働きが行われています。
さらに、脂質をほとんど摂らない食生活では、胆汁が十分に使われる機会が減ることもあります。
そのため、
「太りたくないから油は全部カット」
という極端な方法ではなく、必要な脂質を適切に摂るという考え方も重要です。
脂質を抜きすぎることと胆汁・便通などの関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 「太るから脂質カット」は危険!「油を食べないと毒素が溜まる」解毒の盲点
6.「体をリセットする」なら、何をリセットしたいのかを考える
ここが、ファスティングを考えるときに一番大切なポイントです。
「ファスティングをしたい」
と思ったとき、
何を変えたいのか?
を考えてみてください。
例えば、
「最近食べ過ぎている」
→ 食事量や食事内容を見直す
「胃が重い」
→ 消化しやすい食事にする
「体重を落としたい」
→ 一時的な体重ではなく、脂肪や筋肉を含めて考える
「疲れやすい」
→ 食事・睡眠・休養が足りているか確認する
「甘いものが止まらない」
→ 食事量やエネルギー不足がないか確認する
このように、同じ「痩せたい」という悩みでも、必要なアプローチは人によって違います。
「食べない」という方法を先に決めるのではなく、今の自分の体に何が必要なのかを考えることが、体質改善のスタートです。
7.40代・50代は「減らす」より「整える」ことから
40代・50代になると、
「20代の頃と同じように食事を減らしているのに痩せない」
と感じる方もいます。
このとき、
「もっと食べる量を減らさなきゃ」
と考えるのではなく、
「今の体は、きちんと食べたものを使える状態なのかな?」
という視点を持ってみてください。
毎日の食事からは、
- エネルギー
- タンパク質
- 脂質
- ビタミン
- ミネラル
- 水分
など、さまざまなものを補給しています。
これらを極端に減らしてしまえば、体を維持したり、回復したりするための材料まで不足してしまう可能性があります。
だからミヨラボでは、40代・50代の体質改善において、
「何を減らすか」より「何が足りていないのか」
を見ることを大切にしています。
8.「ファスティング=悪」ではなく、自分の状態を見る
ここまで読むと、
「じゃあファスティングは絶対にやってはいけないの?」
と思うかもしれません。
そうではありません。
普段から食べ過ぎている人が、一時的に食生活を見直すことで体が軽く感じることもあります。
一方で、
- もともと食事量が少ない
- 疲れが取れない
- 冷えが強い
- 睡眠が浅い
- 体力が落ちている
- ダイエットを繰り返している
- 食事制限を長く続けている
という人の場合、さらに食事を減らすことが適切とは限りません。
つまり、
ファスティングという方法そのものより、「今の自分の体に必要なのは何か」を考えることが重要です。
9.ミヨラボが考える「食べて整える」体質改善
ミヨラボの体質改善ダイエットでは、
食べない
↓
一時的に体重を落とす
という方法だけに頼りません。
まず、
必要な栄養を摂る
↓
体が働ける状態を作る
↓
食欲や生活リズムを整える
↓
無理なく体重を管理していく
という順番を大切にしています。
特に基本となるのは、
ご飯などの主食+肉・魚・卵・大豆製品などのタンパク質
を組み合わせた食事です。
もちろん、これだけで全員が痩せるという意味ではありません。
大切なのは、食事を減らすことだけをダイエットの中心にしないことです。
ファスティングを始める前に、一度チェックしてみよう
「ファスティングをやってみようかな」と思ったら、まず次の質問に答えてみてください。
□ 最近、疲れが取れていますか?
□ 手足が冷えやすくありませんか?
□ 普段から食事量が少なくありませんか?
□ ダイエットを繰り返していませんか?
□ 甘いものが無性に欲しくなりませんか?
□ 睡眠は十分に取れていますか?
□ ファスティングをしないと痩せられないと思っていませんか?
「はい」が多い場合は、さらに食事を減らす前に、まず今の食事や生活を見直すことから始めてみるのも一つの方法です。
まとめ|体質改善は「食べないこと」から始めなくていい
ファスティングは、短期間で体重が変化したり、体が軽く感じたりすることがあります。
しかし、
「体重が減った=脂肪が減った」
「体が軽い=体質が改善した」
「頭痛がする=デトックスできている」
とは限りません。
特に、すでに疲れや冷え、食欲の乱れなどを抱えている場合は、食事をさらに減らす前に、体に必要なエネルギーや栄養が足りているかを見直すことが大切です。
体質改善は、我慢して食べないことから始める必要はありません。
「何を抜くか」ではなく、「何を満たせば体が働きやすくなるのか」。
この視点から食事を見直していくことが、ミヨラボの考える「食べて整える体質改善ダイエット」です。



