40代・50代はなぜ痩せにくい?年齢とともに変化する「基礎代謝」と内臓の働き

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「40代・50代になってから、20代のころと同じように食べているのに太りやすくなった」「昔より体が冷えやすくなった」

そんな変化を感じると、「筋肉が減ったから基礎代謝が落ちたのかな?」と考える方も多いのではないでしょうか。

もちろん、筋肉量は基礎代謝に関係する大切な要素です。

ただ、基礎代謝は筋肉だけで決まっているわけではありません。

実は、肝臓や脳、心臓、腎臓など、体の中のさまざまな臓器も多くのエネルギーを使っています。

今回は、筋肉だけではなく、**「内臓もエネルギーを使って働いている」**という視点から、基礎代謝について考えてみましょう。

筋肉のエネルギーを作る仕組みについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。

年齢とともに痩せにくくなる本当の理由

基礎代謝は「筋肉」だけで決まるわけではない

基礎代謝とは、簡単にいうと、何もせずにじっとしていても、生命を維持するために使われているエネルギーのことです。

寝ている間も、

  • 心臓は動いている
  • 呼吸をしている
  • 脳は働いている
  • 肝臓はさまざまな仕事をしている
  • 腎臓は血液をろ過している

など、体の中ではたくさんの活動が続いています。

そのため、基礎代謝のすべてを「筋肉が使っている」と考えるのは正確ではありません。

一般的には、骨格筋が基礎代謝に占める割合は約2割程度とされ、肝臓・脳・心臓・腎臓なども大きな割合を占めています。

つまり、

筋肉が減る
= 基礎代謝がすべて落ちる

という単純な話ではありません。

年齢とともに「代謝が落ちた」と感じるときは、筋肉量だけでなく、体全体の働きがどう変化しているのかを見ることも大切です。

内臓も、毎日たくさんのエネルギーを使っている

筋肉だけでなく、内臓の細胞も毎日エネルギーを使っています。

たとえば肝臓では、栄養を処理したり、必要な物質を作ったり、体内のさまざまな働きを支えたりしています。

心臓は休むことなく動き続けていますし、腎臓も血液をろ過しながら働いています。

こうした活動には、ATPという細胞が使うエネルギーが必要です。

そして細胞は、古くなったものを入れ替えながら、毎日働き続けています。

そのため、体に必要なエネルギーや栄養が十分に届いていない状態が続くと、こうした細胞の働きにも影響する可能性があります。

「年齢のせい」だけではなく、生活習慣も関係する

では、なぜ40代・50代になると「代謝が落ちた」と感じやすくなるのでしょうか?

もちろん、年齢による体の変化はあります。

一方で、

  • 長年の食事制限
  • 食事量の不足
  • 胃腸の調子が悪い
  • 栄養を十分に吸収できていない
  • 睡眠不足
  • ストレスが続いている
  • 日常的な活動量が減っている

といった生活習慣の積み重ねも、体の働きに影響します。

つまり、「年齢だから仕方ない」とあきらめるのではなく、今の生活を見直すことにも意味があります。

「代謝が落ちたから、お米を減らす」は要注意

「最近太りやすくなったから、お米を減らそう」

こう考える方も多いでしょう。

しかし、主食を極端に減らすことには注意が必要です。

ご飯などの主食に含まれる炭水化物は、体の中でブドウ糖になり、重要なエネルギー源として使われます。

特に脳は、ブドウ糖を重要なエネルギー源として利用しています。

そのため、食事から入ってくるエネルギーが極端に少なくなると、体は不足分を補おうとします。

長期間にわたって食事を制限すれば、筋肉などの体の組織を分解してエネルギーを作ろうとすることもあります。

「代謝を上げたいから食べない」という方法が、必ずしも体にとって良いとは限らないのです。

基礎代謝を考えるなら「筋肉+内臓」で考える

基礎代謝について考えるとき、

「筋肉を増やせば代謝が上がる」

という考え方だけに偏らないことが大切です。

筋肉を維持することはもちろん重要です。

それと同時に、

「内臓がきちんと働ける状態になっているか?」

という視点も持ってみましょう。

そのためには、食事を極端に減らすのではなく、体が必要とするエネルギーやタンパク質、ビタミン・ミネラルなどをバランスよく摂ることが基本になります。

具体的な食事の考え方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

40代・50代はなぜ痩せにくい?|年齢だけが原因ではない「代謝」の仕組みを解説

まとめ|基礎代謝は「筋肉だけ」の問題ではない

40代・50代になって「昔より痩せにくくなった」と感じると、筋肉量の減少ばかりに目が向きがちです。

しかし、体の中では筋肉だけでなく、肝臓・脳・心臓・腎臓なども毎日エネルギーを使って働いています。

今回のポイントをまとめると、

  • 基礎代謝は筋肉だけで決まるものではなく、さまざまな臓器も関わっている
  • 内臓の細胞もエネルギーを使って毎日働いている
  • 年齢による変化だけでなく、食事・睡眠・ストレスなどの積み重ねも体の働きに影響する
  • 代謝を上げたいからといって、主食を極端に減らすことには注意が必要
  • 筋肉を維持することと、内臓が働きやすい栄養状態を作ることの両方が大切

「代謝が落ちたから、もっと食べる量を減らそう」と考える前に、筋肉だけでなく、体全体がきちんと働ける状態になっているかを見直してみましょう。

体質から整えて改善していきたい方は、こちらのガイドもあわせてご覧ください。

本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、医学的な診断を行うものではありません。体重の変化や強い疲労感などが気になる場合は、医療機関にご相談ください。