「靴下を何枚重ねても、手足の先だけずっと冷たい」
「手足だけじゃなく、体の芯から一日中冷えている気がする」
同じ「冷え性」という言葉でも、冷えている場所は人によって違います。
手や足の先だけが冷たい人もいれば、体全体が冷えているように感じる人もいます。
では、なぜこのような違いがあるのでしょうか?
ポイントのひとつが、
「血液が体のどこへ流れているのか」
です。
難しく考えなくても大丈夫です。
血液を、
「体中に酸素や栄養、熱を届けてくれる配達車」
だと思ってみてください。
この記事では、宇都宮で体質改善をサポートするミヨラボが、「手足だけ冷える人」と「全身が冷える人」の違いについて、できるだけ専門用語を使わずに解説します。
体は「大切な場所」から先に血液を届ける
私たちの体には、
脳、心臓、内臓、手、足など、たくさんの場所があります。
血液はそのすべてに流れていますが、体は状況に応じて血液の流れ方を調節しています。
特に、
脳
心臓
内臓
などは、生きていくためにとても大切な場所です。
そのため、寒さなどから体を守る必要があるときには、体の中心部分を優先しようとします。
血液を「配達車」に例えるなら、
「まずは一番大切な場所から届けよう!」
というイメージです。
一方で、手の指や足の指などは、体の中心から遠い場所にあります。
そのため、寒い環境などでは、手足の血管が細くなって血流が少なくなり、冷たく感じることがあります。
寒くなると体は「手足はちょっと後回し!」
寒い場所に行くと、手や足が冷たくなりますよね。
これは、体が熱をできるだけ逃がさないように、皮膚や手足の血管を細くするためです。
イメージとしては、
「今は手足より、体の中心を温かくしておこう!」
と体が判断している状態です。
つまり、寒いときに手足が冷たくなること自体は、体が自分を守ろうとしている自然な反応でもあります。
ただし、
暖かい場所にいてもずっと冷たい
という場合には、寒さ以外の原因も考えてみる必要があります。
手足の先だけ冷たい人は「血液の届け先」が変わっているかも
「手や足の先はものすごく冷たい」
でも、
「お腹や胸などは、それほど寒くない」
という人もいます。
この場合、手足などの血管が収縮して、末端への血流が少なくなっている可能性があります。
例えば、
冷房の効いた部屋に長時間いる
緊張する時間が長い
強いストレスが続いている
あまり体を動かしていない
など、さまざまな要因が関係します。
どうしてストレスで手足が冷たくなるの?
「寒いと手足が冷えるのは分かるけど、どうしてストレスでも冷えるの?」
と思いますよね。
人前で話すときや、大切な試験の前など、ものすごく緊張したときを思い出してみてください。
心臓がドキドキしたり、手に汗をかいたりしたことはありませんか?
これは体が、
「何か起こるかもしれない!準備しよう!」
と身構えている状態です。
こうした体の働きを自動で調整しているのが、
自律神経
です。
自律神経は、血管を広げたり縮めたりする働きにも関わっています。
緊張などによって交感神経が活発になると、手足の血管が縮み、血流が減ることがあります。
その結果、
「手だけ冷たい」
「足先だけ冷たい」
と感じることがあるのです。
運動不足も手足の冷えと関係する
もうひとつ注目したいのが、筋肉です。
特に、ふくらはぎなど脚の筋肉は、下半身の血液を心臓へ戻す働きを助けています。
イメージとしては、「血液を押し戻してくれるポンプ」のようなものです。
歩く。
階段を上る。
スクワットをする。
こうした動きをすると、脚の筋肉が伸びたり縮んだりします。
一方で、
デスクワークで一日中座っている。
車移動が多い。
ほとんど歩かない。
という生活では、脚の筋肉を動かす機会が少なくなります。
手足の冷えが気になる方は、
「最近、ちゃんと体を動かしているかな?」
という視点でも生活を振り返ってみましょう。
全身が冷える人は、手足だけの冷えとは違う?
一方で、
「手足だけじゃない」
「お腹も背中も寒い」
「一日中、体の芯から冷えている感じがする」
という方もいます。
この場合には、
手足の血流だけではなく、体全体の状態を見ることが大切です。
例えば、
食事が十分に摂れていない。
鉄などの栄養が不足している。
貧血がある。
筋肉量が少ない。
睡眠不足や疲労が続いている。
甲状腺などの病気がある。
など、冷えにはいろいろな原因があります。
そのため、
「全身が冷える=○○が原因」
と一つだけに決めつけることはできません。
血液は「熱だけ」を運んでいるわけではない
ここで血液について、もう少し考えてみましょう。
血液は、ただ体の中を流れているだけではありません。
血液の中にある赤血球には、肺で受け取った酸素を体中へ届けるという大切な仕事があります。
イメージとしては、
赤血球=酸素を運ぶトラック
です。
そして、この赤血球やヘモグロビンを作るためには、鉄やタンパク質、ビタミンなど、さまざまな栄養が必要です。
そのため、
食事を極端に減らしている。
栄養バランスが偏っている。
鉄が不足している。
などの場合には、血液の状態にも影響することがあります。
「血液の量」だけではなく「血液の状態」にも注目しよう
「血液が流れているなら問題ない」とは限りません。
例えば、血液の中で酸素を運ぶヘモグロビンが不足する貧血では、
疲れやすい。
息切れする。
めまいがする。
冷えを感じる。
などの症状が現れることがあります。
だから冷えを考えるときには、
「血流がいい・悪い」だけではなく、「酸素を運ぶ血液の状態はどうなのか?」
という視点も大切です。
血液と栄養の関係については、こちらの記事で詳しく解説しています。
冷え性は「温めたら良くなる?」も確認してみよう
冷えの原因を考えるときには、「どこが冷たいのか?」と一緒に、「温めたらどうなるのか?」も確認してみましょう。
例えば、
お風呂に入ると手足まで温かくなる。
運動するとポカポカしてくる。
温めてもすぐに冷たくなる。
何をしても体の芯から寒い。
など、人によって違います。
冷え性には、
血流
筋肉量
食事・栄養
自律神経
貧血などの体の状態
といった、さまざまなものが関係します。
だからこそ、
「私は、いつ・どこが・どんなときに冷えるんだろう?」
と自分の体を観察することが、原因を考えるヒントになります。
冷えのタイプについてさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
→ あなたの冷えタイプはどっち?カラダの仕組みから見る「冷え性」の本当の原因
冷え性だから「とにかく温める」だけでいい?
冷えを感じたときには、
厚着をする。
靴下を履く。
カイロを使う。
お風呂に入る。
温かい飲み物を飲む。
などの対策をすると思います。
もちろん、寒いときに体を温めることは大切です。
ただし、
「どうして冷えているのか?」
まで考えないと、同じ冷えを何度も繰り返してしまうことがあります。
例えば、
「毎日足先だけ冷たい」
のであれば、
最近運動不足ではないか?
ストレスが続いていないか?
長時間同じ姿勢でいないか?
などを確認してみます。
反対に、
「手足だけでなく全身が冷たい」
のであれば、
食事は十分に摂れているか?
疲れや睡眠不足が続いていないか?
貧血などはないか?
といった視点も必要になります。
冷え性を「道路と配達車」で考えるとわかりやすい
ここまで少し長く説明してきたので、一度シンプルに整理しましょう。
体の中にある血管を、
「道路」
だと思ってください。
そして血液を、
「酸素や栄養を運んでいる配達車」
だと思ってください。
手足だけ冷たい場合
手足へ向かう道路が狭くなって、配達車が手足まで届きにくくなっているようなイメージです。
寒さや緊張などによって血管が縮むと、手足への血流が少なくなることがあります。
そのため、
「体は温かいのに指先だけ冷たい」
ということが起こります。
全身が冷たい場合
全身が冷たい場合には、道路だけを見ても原因が分からないことがあります。
例えば、
配達車は十分に働けている?
運んでいる酸素は十分?
体は熱を作れている?
体を動かすエネルギーは足りている?
など、もう少し広く考える必要があります。
だから、
「冷え性=血流が悪い」
だけで終わらせるのではなく、
- 血液の状態
- 食事
- 運動
- 筋肉
- 睡眠
- ストレス
なども含めて考えてみることが大切です。
冷え性改善のために、まずチェックしてほしい5つのこと
「じゃあ、私は何を確認したらいいの?」
という方は、まず次の5つをチェックしてみましょう。
① どこが冷たい?
手足だけなのか?
お腹も冷たいのか?
体全体が冷たいのか?
まずは冷えている場所を確認します。
② いつ冷える?
朝?
夜?
食事の前?
仕事中?
緊張したとき?
一日中?
冷えるタイミングも重要なヒントです。
③ 温めると変わる?
お風呂に入ったり、運動したりすると改善するのか確認してみましょう。
④ 普段の食事は足りている?
・ダイエットなどで、ご飯を極端に減らしていないか。
・肉・魚・卵などのタンパク質を食べているか。
・食事そのものが少なすぎないか。
なども確認します。
⑤ 健康診断の数値も確認する
「冷え性だから」で終わらせず、健康診断や血液検査の結果を見ることも大切です。
特に貧血が疑われる場合には、医療機関で相談しましょう。
自分の感覚だけでは分からない体の状態を、数値から確認できることがあります。
冷え性は「冷えている場所」だけで判断しないことが大切
冷え性というと、
「手足が冷たい=血行が悪い」
と考えてしまいがちです。
でも実際には、冷えの感じ方にはいろいろなパターンがあります。
だからこそ、
どこが冷たい?
いつ冷たい?
温めると変わる?
運動すると変わる?
食事は足りている?
血液検査の結果はどう?
と、一つずつ見ていきます。
「冷え性」という一つの言葉だけで考えるのではなく、自分の体の中で何が起こっているのか?
という視点を持つことが大切です。
まとめ|「どこが冷たい?」から自分の冷え性を考えてみよう
同じ冷え性でも、手足だけが冷たい人と、体全体が冷たい人では、考えられる原因が違います。
手足だけが冷たい場合には、寒さや緊張などによって手足の血管が縮み、血流が少なくなっている可能性があります。
一方で、全身が冷える場合には、
- 食事・栄養
- 血液の状態
- 筋肉量
- 運動量
- 睡眠
- ストレス
- 病気
なども含めて、広い視点から考えることが大切です。
冷えを感じたら、「とりあえず温める」だけではなく、
「どうして私は冷えているんだろう?」
と考えてみてください。
そして、
どこが冷たいのか?
いつ冷えるのか?
温めるとどうなるのか?
というところから、自分の体を観察してみましょう。
冷え性を「体質だから仕方ない」で終わらせず、体全体の状態を知るきっかけにしていくことが大切です。
体質そのものを見直したい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。


