「季節の変わり目になると、決まって体調を崩す」
そんな経験がある方は多いのではないでしょうか。
これは、たった1日の天気の変化とは違う、もう少し長いスパンで起きている「体の適応コスト」が関係しています。
体は「今の環境」に合わせて設定を変えている
体温調節や自律神経の働きは、常に同じ設定で動いているわけではありません。
夏は「熱を逃がしやすい設定」、冬は「熱を逃がさない設定」というように、体はその季節の気温に合わせて、少しずつ内部の設定を調整しています。
季節の変わり目は、この設定を「夏モード」から「冬モード」へ、あるいはその逆へと切り替えている、いわば体の中の引っ越し作業のような期間です。
なぜこの「切り替え期間」に体調を崩しやすいのか
引っ越し作業には手間がかかるように、体の設定を切り替える作業にも、相応のエネルギーと栄養が使われます。
特に負担が大きくなりやすいのが、次のような状況です。
- 昼と夜の気温差が大きい時期(日中は汗ばむのに、朝晩は冷え込むなど)
- 日照時間が急に変化する時期(自律神経のリズムを作る材料になる)
- 花粉や気圧の変化など、他の負担も同時に重なりやすい時期
この切り替え作業に体のエネルギーが優先的に使われている間は、本来ウイルスや細菌と戦うために使うはずの力(免疫力)にまで、十分なエネルギーが回らなくなることがあります。
これが、季節の変わり目に風邪をひきやすくなったり、体がだるく感じたりする理由の一つです。
「切り替え」に強い人と、崩れやすい人の違い
この適応作業をスムーズにこなせるかどうかは、日頃の栄養状態に大きく左右されます。
切り替えに必要なエネルギーや材料が普段からギリギリの状態だと、少し負荷が増えただけで一気にバランスを崩してしまうのです。
逆に言えば、普段から体の材料をしっかり満たしておくことができれば、季節の変わり目という「負荷が増える時期」も、大きく崩れることなく乗り切りやすくなります。
関連する不調について、さらに詳しく
季節の変わり目に起こりやすい個別の不調については、以下の記事でも詳しく解説しています。
- 気圧や天気の変化による頭痛・めまいについては、雨の日の「めまい・頭痛」はなぜ起きる?
- 疲れが取れない・だるさが続く場合は、疲れやすいし、寝ても疲れが取れない慢性疲労の原因と対策とは?
- 風邪をひいてしまった場合の対処法は、ひいてしまった風邪を1日で治す「ウルトラC」
まとめ
- 季節の変わり目は、体が「今の環境」に合わせて内部の設定を切り替えている期間
- この切り替え作業にはエネルギーと栄養が使われ、免疫力に回す余力が減りやすい
- 昼夜の気温差や日照時間の変化が大きいほど、切り替えの負担は大きくなる
- 普段から栄養の土台を整えておくことが、季節の変わり目を崩れずに乗り切る鍵になる
季節のせいだから仕方ないと諦めず、体の適応力を底上げする視点を持つことが、毎年繰り返す不調から抜け出す近道です。
体質から整えて改善していきたい方は、体質改善の完全ガイドもあわせてご覧ください。


