「朝、なかなか布団から起き上がれない」
「しっかり寝たはずなのに、疲れが取れない」
「なんとなく体が重くて、1日中だるい……」
このような不調が続いていませんか?
SNSやインターネットで調べていると、「副腎疲労(アドレナル・ファティーグ)」という言葉を目にすることがあります。
「ストレスが続いて副腎が疲れてしまった状態」と説明されることが多いため、自分の症状に当てはまると感じる方もいるでしょう。
しかし、「副腎疲労」は現在、正式な医学的診断名として確立されているものではありません。
だからといって、
「その疲れは気のせい」
ということではありません。
慢性的なストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどが重なることで、体のさまざまな仕組みに負担がかかり、疲労感につながることがあります。
「寝ても疲れが取れない」「朝から体が重い」という状態が続いている方は、まず今の体の状態や生活習慣を整理することが大切です。
ミヨラボがどのような考え方で体質改善をサポートしているのかは、初めての方へもご覧ください。
今回は「副腎だけが疲れる」という考え方から少し離れて、ストレスを受けたときに体の中で何が起こっているのかを、できるだけわかりやすく解説します。
ストレスを感じると、体の中では何が起こる?
私たちの体には、環境が変化しても体の状態を一定に保とうとする仕組みがあります。
たとえば、
- 暑さ・寒さ
- 仕事のプレッシャー
- 人間関係の悩み
- 睡眠不足
- 病気やケガ
- 過度な運動
なども、体にとっては「ストレス」です。
ストレスを感じると、体はその状況を乗り切るために、自律神経やホルモンなどを使って対応します。
① 急なストレスには「緊急モード」で対応
突然強いストレスを感じると、体はすぐに反応します。
アドレナリンなどが分泌され、
「今すぐ動ける状態」
をつくります。
心拍数が上がったり、血圧が変化したり、体が緊張したりするのもそのためです。
たとえば、突然大きな音がして「ビクッ!」としたときを想像するとわかりやすいでしょう。
体が一瞬で緊張しますよね。
これは私たちの体に備わっている正常な防御反応です。
② ストレスが続くと「長期戦」に入る
問題は、ストレスが一時的ではなく、毎日のように続く場合です。
仕事、人間関係、睡眠不足などのストレスが長期間続くと、体はそれに対応し続けなければなりません。
そこで関わってくるのが、
「コルチゾール」
というホルモンです。
コルチゾールには、血糖や血圧、代謝、免疫反応などを調整しながら、ストレスのある環境に体を適応させる重要な役割があります。
つまり、
コルチゾール=悪いホルモン
ではありません。
私たちがストレスのある状況を乗り切るために必要なホルモンなのです。
③ 長期間のストレスは「疲れやすさ」につながることも
ストレスの多い生活が長く続けば、当然、体への負担も大きくなります。
さらに、
「忙しくて食事が適当」
「睡眠時間が短い」
「疲れて運動する余裕がない」
といった状態が重なることもあります。
すると、
ストレス+睡眠不足+栄養不足+運動不足
という悪循環に入りやすくなります。
その結果、
「寝ても疲れが取れない」
「朝から体が重い」
「集中できない」
といった不調につながることがあります。
大切なのは、「副腎だけが疲れている」と考えるのではなく、生活全体を見ることです。
ストレスが続くと栄養も重要になる
体が正常に働くためには、当然「材料」が必要です。
車がガソリンなしでは走れないように、私たちの体も食事から得られる栄養素を使って活動しています。
ストレスが続いているときこそ、
「何を食べているか」
を一度見直してみることが大切です。
① ホルモンをつくるためにも栄養が必要
ストレスへの対応に関係するコルチゾールは、体内でコレステロールをもとにつくられるステロイドホルモンの一つです。
そしてコレステロールは、
- 細胞膜
- 胆汁酸
- ビタミンD
- 性ホルモン
- コルチゾール
などをつくるためにも使われています。
「コレステロール=悪いもの」
というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、体にとって必要不可欠な物質でもあります。
極端な食事制限をするのではなく、必要なエネルギーや栄養素をバランスよく摂ることが重要です。
② ストレスとビタミンCの関係
ビタミンCも、体を健康に保つために重要な栄養素です。
ビタミンCには、
- 抗酸化作用
- コラーゲンの合成
- 鉄の吸収を助ける
- さまざまな体内反応をサポートする
といった働きがあります。
ストレスが多いからといって、
「ビタミンCだけ大量に摂れば疲れが治る」
わけではありません。
野菜や果物なども取り入れながら、日々の食事の中で不足しないようにすることが基本です。
慢性的な疲れを感じたら見直したい3つのこと
では、「毎日だるい」「寝ても疲れが取れない」という方は、何から始めればよいのでしょうか。
難しいことをする必要はありません。
まずは次の3つを見直してみましょう。
① 主食を極端に抜かない
「太りたくないから、ご飯を食べない」
という方もいます。
しかし、炭水化物は体を動かすための重要なエネルギー源です。
特に疲れやすい状態で極端な糖質制限や無理なファスティングを行うと、必要なエネルギーを十分に確保できない場合があります。
お米などの主食も含めて、
自分に必要なエネルギーをきちんと摂ること
を意識しましょう。
② タンパク質を毎日の食事に取り入れる
タンパク質は、
- 筋肉
- 臓器
- 酵素
- 一部のホルモン
- 血液中の運搬タンパク質
など、体のさまざまなものをつくる材料になります。
おすすめは、
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品などを組み合わせること。
「朝はパンだけ」
「昼はおにぎりだけ」
という食生活になっている方は、タンパク質を1品加えるだけでも食事のバランスが変わります。
③ ビタミン・ミネラルも忘れない
エネルギーをつくる体内の反応には、さまざまなビタミンやミネラルが関係しています。
たとえば、
- ビタミンB群
- ビタミンC
- 鉄
- マグネシウム
などです。
ただし、
「疲れている=鉄不足」
などと自己判断するのはおすすめできません。
特に鉄のサプリメントなどは、不足しているかどうかを確認したうえで使用することが大切です。
まずは毎日の食事を整えることから始めましょう。
「副腎疲労」という言葉だけで判断しないことが大切
ここが今回もっともお伝えしたいポイントです。
「朝起きられない」
「ずっとだるい」
「寝ても疲れが取れない」
こうした症状があると、
「私は副腎疲労なんだ」
と考えてしまうかもしれません。
しかし、慢性的な疲労の原因は一つではありません。
睡眠不足や食生活だけでなく、貧血、甲状腺機能の異常、睡眠時無呼吸症候群、感染症、心身の不調など、医療機関での確認が必要なケースもあります。
そのため、強い疲労が長期間続いている場合や、日常生活に支障が出ている場合は、自己判断せず医療機関に相談してください。
まとめ|「副腎」だけではなく、体全体を見る
慢性的な不調があると、「整体がいい?」「サプリ?」「病院?」「体質改善?」と迷ってしまう方も少なくありません。
そのような方に向けて、不調・体質改善で失敗しない相談先5つの選び方でも詳しく解説しています。
今回は「副腎疲労」について取り上げましたが、「副腎疲労」という言葉はとてもわかりやすいため、慢性的な疲れの原因として紹介されることがあります。
しかし、
「副腎が疲れたから、すべての不調が起きている」
と考えるのは少し単純すぎます。
私たちの体は、
食事・睡眠・ストレス・運動・ホルモン・自律神経
など、さまざまな要素が影響し合って動いています。
だからこそ、
「どのサプリを飲めばいい?」
と考える前に、
今の自分の体がどんな状態なのかを知ること
から始めてみてください。
ミヨラボでは、健康診断などの血液検査データや普段の食生活、生活習慣などを確認しながら、現在の体の状態を一緒に整理していきます。
頑張り方を変える前に、
まず自分のカラダを知る。
慢性的な疲れから抜け出すための第一歩として、自分の体と向き合ってみましょう。
まずは「自分の体を知る」ところから
「何を食べればいいの?」
「自分の場合は、何から見直せばいい?」
「いろいろ試したけれど、結局何が原因なのかわからない」
そんな方は、一人で健康情報を探し続ける前に、一度現在の状態を整理してみませんか?
ミヨラボでは、現在の不調やこれまでの経緯、生活習慣・食習慣などをヒアリングし、改善の方向性を一緒に整理する無料カウンセリングを行っています。
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