「急に汗が吹き出すホットフラッシュや動悸がつらい」
「イライラや不安、気分の浮き沈みが激しい」
更年期のこうした不調に悩む方は多くいらっしゃいます。
一方で、同じ年代・同じ時期に閉経を迎えていても、ほとんど不調を感じずに過ごしている方もいます。この差はどこから来るのでしょうか。
この記事では、その個人差の背景にある体の仕組みと、栄養の面からできることを整理します。
※更年期の症状の感じ方には個人差が大きく、婦人科的な治療が必要なケースもあります。症状がつらい場合は、我慢せず婦人科医にもご相談ください。
なぜ、更年期の不調には個人差があるのか
更年期は、卵巣でのエストロゲン分泌が減っていく時期です。
このとき、卵巣に代わって副腎がホルモンを補おうとする「代償システム」が働くと考えられています。
この副腎の働きが十分かどうかが、症状の出方の差につながっている可能性があります。
副腎がホルモンを作るための材料や、その仕組み(コレステロールの重要性、糖質制限が与える影響など)については、40代・50代のボディメイクの違いについての記事で詳しく解説しています。
この記事では、そこでは触れていない部分を中心に見ていきます。
脳からの指令ホルモン(FSH・LH)にも、材料が必要
卵巣や副腎に「ホルモンを出すように」と指令を送っているのは、脳(下垂体)から分泌される卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)です。
これらは、糖(ブドウ糖)とタンパク質からできる「糖タンパク質」と呼ばれる構造を持っていると言われています。
お米やタンパク質(肉・魚・卵)が慢性的に不足していると、こうした脳からの指令そのものがうまく伝わりにくくなり、自律神経の乱れやホットフラッシュが強まる一因になる可能性があると考えられています。
ホルモン補充療法(HRT)と、栄養からのアプローチ
ホルモン補充療法(HRT)は、医師の判断のもとで行われる、更年期症状に対する有効な治療の選択肢の一つです。
症状が強い場合は、婦人科医に相談し、HRTを含めた治療方針を検討することをおすすめします。
そのうえで、食事や栄養からのアプローチは、体が本来持っている働きを支える土台づくりとして、治療と並行して取り入れられる視点です。
どちらか一方を選ぶというより、ご自身の体の状態に合わせて組み合わせることを、医師とも相談しながら考えていくのが現実的です。
ホルモンを作るために必要な、ビタミン・ミネラル
コレステロールからステロイドホルモン(エストロゲンなど)へと変化させる過程では、いくつかのビタミン・ミネラルが補酵素として働いていると言われています。
✓ビタミンB群
✓ビタミンC
✓鉄
✓亜鉛
これらが不足していると、材料となるコレステロールが十分にあっても、ホルモンへの変換がスムーズに進みにくくなる可能性があります。
肉・魚・卵・野菜をバランスよく摂ることに加え、必要に応じてサプリメントで補うことも一つの方法です。
今日からできること
基本になるのは、お米を抜かず、タンパク質をしっかり摂るという、体の材料を満たす食べ方です。
具体的なステップは、40代・50代のボディメイクの違いについての記事でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
→40代・50代のボディメイクは何が違う?年齢に合った食事と運動の考え方
まとめ:更年期は、体と向き合う時期
更年期に起きる不調は、年齢のせいだからと諦めるしかないものではありません。
体の中で何が起きているかを知り、栄養の面からできることを整えつつ、必要であれば医療の力も借りながら、この時期と付き合っていくことができます。
ご自身の栄養状態を詳しく知りたい方は、ミヨラボまでお気軽にご相談ください。




